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Technology 5G-TSN技術情報

TSNとは

TSN(Time Sensitive Network)はデータの遅延やジッタを最小限に抑えフレームの到着時間を保証する確定性通信のネットワーク規格

TSNは産業用イーサネットではすでに実装されており、生産工場のライン等で産業機器同士が1マイクロ秒(μs)以下の精度で各工程の時刻を同期している。
現状有線のみ対応のため、経年によるケーブルの緩み・抜けによる不具合あり。無線化することで、物理的なケーブルの接続不具合等の課題が発生。
AMRや無線の無人ロボット等、ワイヤレスの産業機器が工場内生産システムの協調制御に導入できない。

5G-TSN概要

3GPP※では、Release 16および17にて5GとTSNを統合し、上記のような確定性通信の実現を行うTSC(Time-Sensitive Communication)の仕様化が完了。
※Third Generation Partnership Project。 5Gの標準化活動プロジェクト
TSNの無線化により、物理的なケーブルの接続不具合が低減される。
ワイヤレスな協調制御の実現により、AMRや無線の無人ロボット、工場の柔軟な生産体制構築や設備のレイアウトフリーなど生産性の大幅な向上が期待されている。

5G-TSN NW構成図

NW-TT、DS-TT がTSNネットワークと5Gネットワークを仲介し、5GシステムをTSN Bridgeとして機能させる。
TSN-AFがCUC/CNCや5Gシステムノードと連携し、5Gシステム内の通信確定性をTSNの要求仕様レベルまで維持、管理。
5Gシステムが5G内部のクロックとは別のTSNマスタークロックとも同期しTSNシステムの一部として機能。
Scene

5G-TSNがもたらすディスラプティブな変革を通じてつくり出される新しい産業の形
-個別制御から協調制御へ-

すでにTSNが導入されている工場ユースケースでの導入検討が進んでいる。
その他、交通、電力網、医療等、複数システムや機器間の協調制御が必要な産業シーンでの導入が期待されている。
ワイヤレスな協調制御の実現により、AMRやドローン、無線の無人ロボットといったモビリティ系産業機器が産業シーンへの参画、レイアウトフリーなど大幅な生産性向上が見込まれる。
Smart Factory
Smart Factory
生産現場が配線レスになり、工場全体のデバイスがクラウドやAIとリアルタイムに連携が可能になる
Mobility
Mobility
Mobilityを従来の「個別制御」から「ネットワークで連携する協調制御」へ
Smart Grid
Smart Grid
送電・分配・需要制御を即時に最適化 制御ネットワークと情報ネットワークを1つに統合
Medical
Medical
手術支援や遠隔診断などで“時間のズレ”を解消 遠隔手術の実現や医療機器・システムを統合
活用シーン

5G-ACIA※におけるユースケース

※5G-ACIA 5Gの産業用利用の在り方を模索するために結成されたグローバルフォーラム

柔軟な生産フロー最適化
-人、カート、AGVの動きを継続的に追跡し、生産性を最適化-


危険防止-転倒、挟まれ検知、危険警告



ジェスチャー認識ーハプティクス

マイルストーン

世界最速、日本初の3GPP準拠 5G-TSN製品の開発ロードマップ

社会実装に向けた活動

様々な産業のプレイヤーと共同開発、実証実験を開始予定



5G-TSN製品紹介動画
講演動画 産業用5Gによるディスラプティブな産業変革